トピックス ドミニカ共和国打線、前評判通りの破壊力
米でも15日から2次リーグ
野球の国・地域別対抗戦、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は14日(日本時間15日)、2次リーグF組が米カリフォルニア州サンディエゴで始まる。2連覇を目指すドミニカ共和国は3連勝で1次リーグC組を通過。同じく3戦全勝で勝ち上がったD組1位のプエルトリコと初戦を迎える。両チームは13日、戦いの舞台となるペトコパークで練習を行った。
大リーグのスターが居並ぶドミニカ打線は前評判通りの破壊力を見せつけている。カナダ戦で3ランを含む4打点だった4番バティスタはもちろん、2番マチャド、6番クルーズと中軸の脇を固める面々がそろって好調。2次リーグでもライバルとなる米国戦では5点差を逆転する原動力になった。
3試合で1安打と振るわない前回大会の最優秀選手、3番カノが目覚めれば怖いものなし。コロンビアには延長戦に持ち込まれたが、投手陣も安定していて、チーム防御率は2点台前半だった。球速160キロを超す剛球を持つ抑えのファミリアら救援陣は頼りになる。
プエルトリコも打線は負けていない。チーム打率は3割5分3厘。若手とベテランがうまく融合しており、1次リーグでは優勝候補の一角と見られていたベネズエラにコールド勝ちした。前回大会の決勝で敗れたドミニカとの初戦が2次リーグ突破のカギとなりそうだ。
まずは2大会ぶりの4強入りを果たしたい米国は、昨季ポストシーズンで活躍した切り札の救援左腕ミラーがドミニカ戦で打ち込まれる誤算があった。ただ、チームは翌日のカナダ戦でショックを引きずらず8-0と圧倒。3試合いずれも先発が無失点と安定感があるのは好材料だ。
イタリアとのプレーオフを制してなんとか最後の椅子を確保したベネズエラは極端な打高投低。2012年の三冠王のカブレラを中心に打ち勝たないと苦しい戦いを強いられそうだ。
(サンディエゴ=渡辺岳史)