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バスケ男子新リーグ開幕 2クラブ社長が語る未来

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バスケットボール男子の新リーグ、Bリーグが22日に開幕する。これまで2リーグに分かれてプレーしていた選手が1つの舞台で競うことで日本代表の強化につながるとともに、ビジネスでも飛躍の場になると期待される。開幕戦を戦うのはアルバルク東京と琉球ゴールデンキングス。それぞれの社長に新リーグ誕生の影響や、クラブの目指す姿を聞いた。

アルバルク東京・林邦彦社長

アルバルク東京はトヨタ自動車を親会社に持つ。昨季までは実業団主体のNBLに所属していたが、運営会社を立ち上げてプロ化し、Bリーグに参戦した。初年度の本拠地は代々木第二体育館。林邦彦社長は三井物産の子会社時代にプロ野球中日のスポンサー営業などを支援した経歴を買われての就任だ。

――トヨタの実業団からプロクラブになった。何が大きく変わるのか。

「企業のバスケチームはこれまで、会社の福利厚生の一環として活動してきた。(アルバルクを運営する)会社をつくってBリーグに入ったことで、我々のビジネスはバスケットしかないとはっきり決まった」

若者にアプローチし事業モデルつくる

「親会社には社外の人材を登用しようという方針があり、その流れで私に社長の声が掛かった。私を含めて11人いる事務方のうち9人は、専門性のある人材をJリーグなど外部から登用した。渋谷の若手、10~20代の人にもアプローチし、都会的なビジネスモデルをつくりあげたい」

――親会社のトヨタ自動車はどのような支援をするのか。

「(トヨタ自動車の)豊田章男社長自らがクラブの会長になったのは、会社としてバックアップするということ。しかし、赤字が出たらトヨタから補填するという形にはならない。金銭的というより、トヨタの持つインフラを使うというイメージ」

――具体的には。

「東京都内の販売店と協力し、アルバルクを使ってより一層若い人に車に乗ってもらおうという活動を始めるつもりだ。クラブの選手が販売店のお客さんや地域の子供らにバスケット教室をやることなどを考えている」

――初年度の収入規模はどの程度になりそうか。

「8億円を超えるところで考えているが、まだチャレンジングなところが残っている。最も比率が大きいのはスポンサー収入。メーンスポンサーになるトヨタを含めて約30社。トヨタグループ以外の企業も増えている」

――集客はどの程度を目指すのか。

「代々木第二体育館は大型スクリーンを置くスペースなどを除くと収容人員が3000人弱くらい。昨季の平均観客数は約1700人だったが、少なくとも2000人はクリアしたい」

「東京という土地の特性を生かした集客もしたい。バスケットは米国人に人気の高いスポーツで、東京に駐在している米国人は多い。東京で試合をやっているとなれば、行きたい人も多いだろう。(外資系などの)企業にスポンサーになってもらうことで、社員に来場してもらうこともできる。海外から来たお客さんをもてなす時にも使ってもらうなど、アルバルクは他にないコミュニティーになれる可能性がある」

「ファンクラブの構築にも力を入れる。企業スポーツだったからか、昨季までのアルバルクは観客の服装がばらばらだった。これを統一したい。ファンクラブに入ってもらったら特製のTシャツをプレゼントする。ペアチケットを贈り、友達と一緒に来場してもらう取り組みもする」

地域に根ざし、年商10億円目指す

――今後の事業展開は。

「早期に年商10億円を目指したい。ただ、地域に根ざすことをおざなりにすると、しっぺ返しを食らう。急に鍛えた筋肉は落ちやすいが、地道に鍛えた筋肉はなかなか衰えないと聞く。行政や学校、商店街など地域のステークホルダーに認めてもらえるように足を使い、体幹を強くして営業をしなければいけない」

琉球ゴールデンキングス・木村達郎社長

琉球ゴールデンキングスは前身の2リーグのうちの1つ、TKbjリーグで最多の4度優勝を誇る強豪だった。プロクラブとして9年の実績を持ち、集客力では全国一とも言える。クラブの創設者でもあるのが木村達郎社長だ。

――Bリーグ誕生による経営への影響は。

「劇的に新しい収入が増えるわけではないが、今まで以上の伸びを見せるシーズンになる。リーグからの配分金が新しく入るのと、スポンサー収入が思った以上に伸びた。年間収入は昨季の5億円強から2~3割増えそうだ」

「スポンサーは1社当たりの単価が伸びた。地元の企業でも全国展開をし始めている企業もある。全国的な企業をスポンサーにつけたい気持ちもあるが、これまで培ってきた人とのつながりがあってこその新リーグ」

――現在は収容3000人強の沖縄市体育館を使っているが、新本拠地として沖縄市が1万人収容の新アリーナを2020年につくる計画を進めている。

アリーナ運営権持ちグレードアップ

「キャパシティーも必要だけど、何らかの形でアリーナの運営権を持って、常にグレードアップしていくことが大事になる。体育館を試合の日だけ借りて、仮設のサーカス小屋のように運営していると限界がある。座席や演出やなどで大規模なことができない」

「2、3年で年商7億~8億円は行けるだろう。アリーナが順調にいったら、10億円くらいまでは何となく見えている。12億円くらいまで上がると、(選手らの)人件費に半分使うとして6億円を用意できる。そうなると年俸1億円の選手も何人が出てくる。その先はリーグ全体としての収入をどう増やし、チーム、選手に分配できるかというところだと思う」

――新アリーナは設計段階からキングスの意見が取り入れられている。

「キングスが沖縄市と契約し、設計の監修のアドバイザーに入っている。週に1度くらいは打ち合わせをしながら進めてきた。(米プロバスケットボールの)NBAが使っているような他にないアリーナになる。(法人客などが使う)ボックス席が多くあり、コンサートもできて、トレーラーが中に入って設営をできる。有力クラブが自分達のアリーナを持つようになったら、新たな展開が生まれる」

――リーグ全体として、開幕当初の盛り上がりを続けていくには何が必要か。

「サッカーのJリーグ誕生の時は、日本に社会人リーグしかなく、アマチュアのままじゃサッカーの未来はないとみんなが思っていた。日本のサッカー界が自分達で勝ち取ったプロ化と言えるかもしれない。当時の選手のプレーにも必死さが感じられた」

――Bリーグは、国際バスケットボール連盟が日本代表の国際試合を禁止処分にして、2リーグの統一を迫ったことが誕生の契機になった。

「今回は外からの影響で誕生したプロリーグという一面もある。与えられたチャンスと思わず、関わる人全員が真剣にやらないと、一過性の盛り上がりで終わる危険性もある。イチローのバッティングやスイングのすごさを本当に分かっている人は1%くらいじゃないか。それでもすごいと感じる。そういう選手が出てこないと。『俺たちはここに賭けているんだ』という迫力がまだ足りないのかなとも感じる」

選手らもお客さんたちと真剣勝負

「選手にとって、この1年、自分をさらに高めてプレーするのは当たり前のこと。見てくれる人のためにプレーする。キングスの選手にはそういうことを話している。(主将の)岸本隆一なんかは顔つきが変わってきた」

「年間何十試合もあるリーグ戦だと、良くない試合はどうしてもある。それでもお客さんにとっては最初で最後の1試合かもしれない。(試合観戦は)究極的には時間をお客さんに使ってもらっていると考えている。余暇で時間をどう使おうかというときに、その時間を割いてもらっている。ふがいない試合をしたとき、お金を返せばいいのかというだけでなく、時間を無駄にしてもらうことにもなる。選手も、チケットを売る人も、会場内のサービスをする人も、お客さんたちと真剣勝負をしなければいけない」

(聞き手は谷口誠)

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