木村、連日のメダル 頂点届かず「悔しい」
競泳男子100メートル平泳ぎ(視覚障害S11)の木村敬一(東京ガス)は金メダルを期待されながらも1分12秒88で銅メダル。「自己ベストにも届かなかったし、優勝争いが(1分)10秒、11秒台と思った通りのラインだったから、そこにからめずに悔しい」とはき出した。
指導する野口智博コーチによると、銀メダルをとった50メートル自由形の前日から「2日間ほとんど寝ていない」という。初日は緊張から、昨晩はメダルをとって興奮したことが影響したようだ。この日の朝はのどの痛みもあった。「タガがはずれた感じです」と野口コーチ。
50メートルの折り返しでは、1分10秒08の世界新を出して優勝した中国の楊博尊に次いで2位。だが後半の泳ぎは懸命にかくものの伸びを欠き、米国選手に抜かれて3位に落ちた。「(後半は)きつかったです」と木村。
世界ランク1位で金メダルが有力な14日の100メートルバタフライに向けて不安が残る内容。ただ、木村は「4年間充実したトレーニングをつめ、自信を持っているので、金メダルに向けてやるだけです。今日は寝てみせます」と最後は笑いながら宣言した。