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ボッチャ初、銀以上確定 スタッフの献身も実る

戦術眼と体力磨き飛躍

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11日にあったボッチャのチーム(脳性まひ)準決勝で日本がポルトガルを下し、この競技初のメダルを確定させた。ポルトガル戦でポイントとなったのは、日本が3-1とリードして迎えた第3エンド。エースの広瀬が最後の1投で目標球の近くにあった相手の球を押し出して4点を奪い、大勢を決めた。準々決勝の中国戦では最終第6エンドで3点差を追いつかれたが、タイブレークで広瀬が最後の1投を目標球に寄せて試合を決めた。

カーリングに似た競技、ボッチャにおいて日本の競争力が上がった背景には、パラリンピック競技の中でもマイナーな存在にほれ込んだスタッフたちの献身があった。

日本はパラリンピックのボッチャに北京大会から参加。チーム戦は北京は予選敗退で、ロンドン大会は準々決勝でポルトガルに大敗して7位。今回、そのポルトガルに勝って銀メダル以上を確定させたのも何かの因縁だろう。ただ、今年の国際大会では大勝しており、今の日本は4年前とは違う。力がついた背景には、パラリンピック参加のシステムが変わり、何度も海外遠征に出たことがある。

ロンドン大会前は、世界選手権とワールドカップ(W杯)、アジア・オセアニア選手権の3つの大きな大会に参加。そこでポイントをとればパラリンピックに出られた。しかしロンドン以降、ワールドオープンという大会が各地区で年3~5回ほど開催され、ここに参加してポイントをとり、それが3つの大きな大会でのシード順にも影響するようになった。このため、パラ出場のためには、たくさん大会に出ないといけなくなった。

ボッチャはかつては欧州が強かったが、ロンドン大会ではタイ、中国、韓国とアジア勢が席巻。これを快く思わなかった英国本拠の国際ボッチャ競技連盟が、アジアの国同士でつぶしあいをさせるためにシステムを変えたといわれている。

アジアで3~4番手の日本は、アジア地区のワールドオープンに参加しても強豪が多いのでなかなかポイントがとれない。ならばと欧州遠征に積極的に行くようになった。ただし、強化費も限られスポンサーもないボッチャでは全部自費。

「ロンドンで悔しい思いをしたから、そこまでしてでも勝とう、と。スタッフも仕事を休まないといけないので厳しいが、それだけみんなボッチャが好き」と村上光輝ヘッドコーチは話す。村上ヘッドコーチ自身、強化の仕事に専念するため、この春、教職を辞してリオに賭けた。

海外遠征で鍛えられ、準決勝で大活躍した広瀬隆喜(アルムの森ペーターの丘)と、杉村英孝(伊豆介護センター)のダブルエースはそれぞれ世界ランク12位と7位に。世界を見渡しても、「ランク10位圏内に2人がいるチームはそういない」(村上ヘッドコーチ)という。海外の大会では新たなボールや用具の情報も得られ、これも競技力向上に役立った。

個の技術が磨かれたのに加え、「ボチトレ」と呼ばれる、ゴムチューブなどを使ったフィジカルトレーニングも新たに取り入れた。それまでは投球の練習だけだったところ、こうしたトレーニングで体幹が安定し、投球の精度も高まった。

そしてチーム戦に向け、練習ではわざと厳しい球の配置をして、どう打開するかを選手たちに徹底的に考えさせた。コーチに頼らない、自立した選手をつくる狙いだ。実際、11日の準々決勝中国戦、準決勝ポルトガル戦で、日本はタイムアウトをとっていない。「選手に任せた方がいいと思うようなゲーム展開をしてくれたから」と、村上ヘッドコーチは選手たちの成長に目を細める。

12日の決勝(日本時間13日午前7時30分開始)で当たるタイは世界ランク1位で、2014年世界選手権で日本は1-12で大敗した相手だ。広瀬は「まずはミスをしないことが大事。今までやってきたことを出し切りたい」と決意を語った。スタッフたちの献身に報いるには、いちばんいい色のメダルが欲しい。

(摂待卓)

一般にはなかなか親しみがないボッチャという競技についてQ&A形式でまとめた
 Q どんなスポーツ。
 A 名前は球を投げたり、転がしたりするという意味のイタリア語が語源です。障害がある人のために欧州で考案されました。対戦型の競技で、冬季競技のカーリングに似ているため「地上のカーリング」と呼ばれることも。正確さと戦略が勝負の鍵になります。
 Q ルールは。
 A 個人、ペアと3人制のチームがあります。赤と青の2つのサイドが1エンドごとに、それぞれ6球ずつを投じ、ジャックボール(目標球)と呼ばれる白い球に最もボールを近づけた方のサイドに点が入ります。目標球に最も近い相手方のボールより内側にあるボール1個につき1点が与えられます。個人とペアは4エンド、チームは6エンドを実施し、合計点で勝敗が決まります。
 Q クラス分けは。
 A 障害の程度などによりパラリンピックでは4クラスに分けられています。足で蹴ることや、介助者による補助、滑り台のような投球補助具(ランプ)を使用してボールを転がすことが認められるクラスもあります。
 パラリンピックでは1988年ソウル大会から正式に採用されました。日本国内の競技人口は200人を超える程度です。
(共同)

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