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日本代表よ、泥臭く戦え サッカーW杯最終予選

サッカージャーナリスト 大住良之

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2018年の6月14日から7月15日までロシアの11都市12スタジアムを舞台に行われる第21回国際サッカー連盟(FIFA)主催のワールドカップ。そのアジア最終予選が、いよいよ9月1日にスタートする。

今回もアジアからの出場枠は「4.5」。最終予選に進出した12チームを6チームずつ2組に分け、両グループの上位2チームが無条件に出場権を獲得、3位同士の対戦の勝者が北中米カリブ海4位のチームとプレーオフを争う。

地の利生かし前半5試合で勝ち点稼げ

日本はB組に入り、アラブ首長国連邦(UAE)、タイ、イラク、オーストラリア、サウジアラビアと対戦する。今年の9月1日にスタートし、来年の9月5日まで続く、1年間10試合の戦いだ。

試合はホームとアウェーが交互に続くが、日本としてはホームが3試合ある今年の5試合でしっかりと勝ち点を稼いでおきたいところ。来年のアウェー3試合のうち、6月のイラク戦(中立国で開催。イランの可能性が高い)と9月のサウジアラビア戦は、いずれも過酷な暑さのなかの戦いになると予想されるからだ。

そして何よりも大事なのがスタートの2試合。9月1日に埼玉スタジアムで戦うUAE戦と、6日にバンコクに遠征して戦うタイ戦だ。

「ホームで勝ち、アウェーでは悪くても引き分け」というのがこうした予選の鉄則だが、ここで連勝スタートができるとその後の戦いが計算しやすいものとなる。

この組で日本と首位を争うのではないかと予想されているのが、06年大会から4大会連続出場を目指すオーストラリアだが、初戦をホームでイラクと対戦した後、第2戦はアウェーでUAEと戦わなければならない。9月の中東はまだまだ猛暑が続く。前回、14年大会の予選で、オーストラリアは中東の暑さに苦しみ、開幕から3試合勝利がなかった。今回も、オーストラリアは9月6日にUAEの首都アブダビで試合をしなければならない。

初戦のUAE、攻撃陣に要警戒

日本には、そうした「中東の夏」の戦いが来年、終盤の2試合までない。それだけに、今年の5試合、なかでもスタートの2試合が重要になる。

初戦のUAEは昨年のアジアカップ(オーストラリア)の準々決勝で対戦し、1-1からPK戦4-5で日本が敗れている。

UAEは2次予選ではサウジアラビアと同組となり、8戦して5勝2分け1敗、2位で最終予選への切符を手に入れた。この8試合で4得点を2回記録し計10得点を挙げたFWハリルと、それを操るMFオマル・アブドゥルラフマン、そしてスピード突破を誇るMFアリ・マブフートの攻撃陣は警戒を要する。

とくにオマル・アブドゥルラフマンは中村俊輔(横浜FM)を思わせる左利きのテクニシャンで、左足1本を操って長短のパスを通す。視野の広さからハリルやアリ・マブフートを1本のパスで走らせるプレーには、とくに警戒しなければならない。彼は現在のアジアで最も才能のあるプレーメーカーといわれている。

ただ、UAEはラフプレーが多く、2次予選の8試合で計13枚ものイエローカードを出されている(日本は4枚)。その結果、オマル・アブドゥルラフマンをはじめ4選手がそれぞれ1回の出場停止処分を受けた。

日本としては、厳しい守備で相手に自由を与えず、いら立たせて自滅させるようにもっていきたい。

「過去のイメージ」通じぬタイ

第2戦、バンコクで戦うタイ戦は、ホームでのUAE戦以上に難しい1戦だ。

日本はこのところアウェーを含めタイにほとんど負けたことがないが、ここ数年のタイサッカーの変貌ぶりはそうした「過去のイメージ」をひきずってはいけないことを物語っている。

「技術は高いが、チームプレーのレベルは低く、体も小さい」というイメージだったタイ。だが現在はまず体の大きな選手がそろい、フィジカルが格段に強くなった。そしてスピードのある選手もそろった。エースのFWティーラシル(2次予選6試合で3得点)がまさにその象徴で、高いテクニックとともにスピードと強いフィジカルを誇り、シュート力もある。左サイドバックのティーラトン(同2得点)のスピードとクロス、さらに強烈なFKも警戒しなければならない。

何より、近年のタイはチームプレーのレベルが格段に上がり、ホームでは熱狂的なサポートに押されてアグレッシブな試合を見せ、相手ゴールに襲いかかる。2次予選でイラクに2戦2分け(2試合とも2-2)という結果だけでも、警戒しなければならない相手であることがわかるだろう。なおタイは9月1日の初戦をアウェーのリヤドでサウジアラビアと戦う。

日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は8月25日に24人のメンバーを発表。8月のリオ五輪代表からMF大島僚太、FW浅野拓磨の2人がはいった。

だが、日本代表の中核をなす「欧州組」はシーズンにはいったばかりで、まだトップフォームにあるとはいえない。しかも何人もの選手が所属クラブでのポジション争いのなかで試合出場時間を確保できていない。6月のキリンカップではブルガリアから7点を奪う攻撃のスピードを見せた日本だったが、そのときのような切れ味のある試合を期待するのは難しいだろう。

5試合未勝利だった97年と同じ厳しさ?

日本は1998年フランス大会で初めて予選を突破、自国開催だった2002年大会を経て、06年大会、10年大会、そして14年大会と、危なげなく予選を戦い、出場権を獲得してきた。過去3大会は、いずれも「世界最速」での予選突破決定というおまけまでついた。

今回も、「予選突破は間違いない。問題はロシアで上位に行けるかどうかだ」と多くの人が考えているだろう。ハリルホジッチ監督自身、目標を「ワールドカップ上位進出」に置いている。

だがワールドカップ出場は、欧州のトップリーグに所属する選手が何人もいるという「ブランド」に対し無条件で与えられるものではない。死に物狂いの相手にひるまず、「きれいにサッカーをして勝つ」のではなく、泥臭くても最後まで集中を切らさずに戦い抜く覚悟が必要だ。その戦いは途中で逃げ出したくなるような厳しいものかもしれない。

私は、今回は、5試合未勝利が続いて苦しみにのたうち回った1997年のアジア最終予選以来の厳しいものになるのではないかと予想している。もしかすると、来年11月、北中米カリブ海とのプレーオフまで戦わなければならないかもしれない。

もちろん、「開幕連勝」で、その後も余裕をもって進められればそれにこしたことはない。しかしなかなか勝利がつかめなくてもあきらめてはいけない。チームの一体感を崩さずに最後まで戦い抜かなければならない。

もういちど言う。

ワールドカップ出場は与えられるものではない。自ら戦って勝ち取るものだ。

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