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ゴルフ解説で実現 樋口と岡本が「今世紀初対決」

ゴルフライター 月橋文美

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女子ゴルフのセンチュリー21レディースは24日、最終日最終組のアン・ソンジュ(韓国)、木戸愛、菊地絵理香が最終ホールを横一線で迎える展開で「お先に」バーディーを決めたアンが大会連覇を飾った。そのレギュラーツアー競技の裏で開催されていたのが、女子プロシニア公式戦の日本女子プロゴルフ協会(LPGA)レジェンズ選手権アイザック杯。鬼沢信子のシニアデビュー戦Vの裏では、樋口久子と岡本綾子の"直接対決"が……。

木戸は樋口系、アンは岡本系?

ゴルフの調子が悪くなったときの対処法について、岡本が話しかける。

「樋口さんは1年365日、ボールを打っていないといられない人だから」

樋口は苦笑いしながら返した。

「そうね、まあ。調子が悪くなったら、とにかく普段よりもっと練習して調子を戻すしかないと思ってますね。これは岡本さんは私とは正反対なのよね」

小さくうなずきながら、ふたたび岡本が口を開く。

「私は悪くなったら、いったんクラブを置いて、ゴルフから離れますね。休養や気分転換を図って、リセットする感じですね」

レジェンズ選手権アイザック杯最終日、CS放送スカイAによる大会生中継で実現した、世界のチャコと世界のアヤコによるダブル解説中の一コマだ。

同週、レギュラーツアーで緊迫した優勝争いを演じ、惜しくも1打差で2位となった木戸は、師匠の芹沢信雄に「クラブの溝がなくなるぞ!」と冷やかされながら「ロフト56度のウエッジで、同じ距離を朝から晩まで打っていた日もありました」というタイプ。同門の西山ゆかりの話では「40ヤード先が(ボールで)真っ白になってました」というほどで、いわば樋口系。

一方、鮮やかな逆転劇で今季初勝利を手にしたアンは「体調に問題はなかったけれど、心に問題があった。3週間はクラブを握らず、ゴルフのことを考えずに過ごしました。またゴルフが楽しくなるために。復帰戦がメジャーの全米女子オープンになって不安もあったけれど、あの舞台に立ったら結果の良しあしに関係なく、やっぱりゴルフが楽しく思えたんです」と話している。こちらは岡本系、ということになりそうだ。

ところで、ともに世界ゴルフ殿堂入りも果たしている樋口と岡本。2人合わせて世界通算134勝の、文字通り日本LPGAの誇る「リアルレジェンド」である。この2人、なぜか不仲説を報じられてきたが、今回のダブル解説を前に岡本はそれを真っ向否定した。

「私たちはそういう根も葉もないうわさに傷つけられてきたんですよ」

互いに尊重し尊敬し合う先輩・後輩

実際はお互いを尊重し尊敬し合う先輩・後輩であり、岡本は「私、米ツアーに挑戦することを決めたとき、真っ先に樋口さんに相談したんですよ。そしたら『いいんじゃない?』って背中を押してくれた。だからこそ、否定的な意見が聞こえてきても、自分の思いを曲げずに行けたんです。私は樋口さんを常に尊敬しているし、羨望も感じています」というエピソードも明かしてくれた。

先駆者・樋口は1977年全米女子プロ選手権を含む通算72勝、現役引退後はLPGA会長も務め、現在は同協会相談役に就く。

「(ダブル解説の)声をかけられてすぐ快諾しましたよ。今年は生放送だというし、楽しみですよ、岡本さんと一緒にできることも」と話した。

87年米ツアー賞金女王、海外18勝を含む通算62勝の岡本も「樋口さんと、と聞いて一生に1度あるかないかのチャンスだと思いました。だからもう、スケジュールもあまり確認せずの即答でした」と、胸を躍らせての共演実現だった。

番組中、加齢によるスイングやプレースタイルの変化などについて、話題が及ぶと――。

岡本「たしかにシニアの年齢になってくると、ゴルフが下手になる要素がたくさん増えてきますね。まずは目、視力。あ、でも樋口さんはピンが二重に見えてても平気なんですよ」

樋口「え~っ? なんで?」

岡本「だって樋口さん、現役バリバリの頃『私はピンが見えようが見えまいが関係ないわ。ショットは数字(ヤーデージ)で打ってるから』って言ってましたよ。私、すご~い!って感心したんですから」

樋口「あら、そんなこと言ってたの? でも、そうね。練習で数字を体に覚え込ませて、それで打たなきゃいけないですからね」

過去のエピソードも数々披露され、内容盛りだくさんの放送になった。

鬼沢、LPGAツアー"3階級制覇"

さて、その大御所対決の裏、いや表で優勝を飾ったのは鬼沢信子。レジェンズツアーデビュー戦にして公式戦を制し、2005年のステップアップツアー(パー72)、10年レギュラーツアー(ニトリレディース)と合わせ、LPGAツアー"3階級制覇"は、高又順以来史上2人目の快挙だった。

鬼沢は最終日を前に「大先輩お二人がテレビ解説と聞いて、ぜひとも優勝争いをして頭のてっぺんから足の先まで見ていただきたいと、モチベーションにしていました。いやぁ、幸せですよ、偉大な先輩方に話していただけるなんて。明日は"まな板の上のノブコ"という感じでお願いします」と話していた。

18番グリーン上で出場選手全員出席の表彰式では、後に並んだ先輩選手たちに最敬礼。「梅雨が明けて、私のゴルフも明けた。これからのゴルフ人生、まだまだやることがいっぱい。楽しみです」と語り、記者会見では「緊張感を味わえるって大事ですね。ゴルフって、そういうところでやらないと下手になる。今年はあと3試合のレジェンズツアー。全戦制覇する気持ちで頑張ります!」と高らかに宣言した。

(敬称略)

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