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エバーノート、黒字化へ道筋 プロ経営者の大なた

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インターネット上に文書などを保存・共有するクラウドサービスを手掛ける米エバーノートが事業の立て直しを急いでいる。無料ユーザー数は世界で1億8500万人に増えたが、有料会員の拡大に手間取る間に資金調達環境が悪化。料理のレシピアプリから専用スキャナーまで広げすぎた戦線の縮小を余儀なくされた。再建を託され、昨年7月末に最高経営責任者(CEO)に就任したクリス・オニール氏に進捗を聞いた。

――就任して10カ月あまりですが、経営再建の進捗は。

「まだ途上だが、順調だ。就任以来、3つのことに力を入れてきた。1つはチーム作り。スタートアップから大人の会社に進化するために必要なスキルを持った経営陣を集めた。エバーノートの強みは何かを再発見することにも時間を割いた。強みを磨く上で邪魔になる要素は取り除いた」

「足元の資金調達環境は不安定だが、手元には十分な資金があり、現時点で新たな調達の必要はない。年内にキャッシュフローが黒字化する道筋も見えてきた。実際、3月には初めて単月でキャッシュフローが黒字になった」

――人員削減や海外拠点の閉鎖、不採算事業の撤退などに踏み切りました。

「いずれも難しい決断だった。だが、限られた経営資源と能力でよい成果を出すためには、(事業の)焦点を絞る必要があった」

――利用者から見たエバーノートは、どう進化していくのですか。

「この春以降、『マック』や『iOS』『アンドロイド』など主要なプラットフォーム向けのアプリをすべて刷新した。要望の多かった機能を追加したり、編集作業をよりスムーズにできるようにした。全体として使い勝手を向上させた結果、顧客窓口への問い合わせが激減した」

「エバーノートは『あらゆるものを記憶する』サービスとしてスタートしたが、これからは物事をただ記憶するのではなく、情報を整理し、アイデアを育て、難しいタスクに集中して取り組む、いわゆる『ディープワーク』ができる場を目指す」

――有料会員の獲得状況は。また、競合サービスを提供する米マイクロソフトなどへの対抗策はありますか。

「実数は公表していないが、15年は14年と比べて40%増えた。今年も30~40%の増加を見込んでおり、上半期は計画を上回るペースで伸びている」

「マイクロソフトの『ワンノート』はライバルだが、この市場は大きく、ゼロサムゲームだとは思っていない。実際、両方のサービスを使い分けているユーザーは多い」

――『出口』戦略としての上場をどう考えていますか。

「今は製品の改善や社内のチーム作りに集中している。上場のメリットは理解しているが、現時点での重点課題ではないと考えている」

 ――日本での戦略について教えてください。

「海外戦略の見直しに伴い、日本をアジアの中核拠点に据えた。再販業者を通じた顧客開拓やセールスフォース・ドットコムのようなパートナーとの連携もうまくいっている。こうした取り組みを今後さらに拡大していく」

 2015年はエバーノートにとって試練の1年だった。会社の顔だったフィル・リービン最高経営責任者(CEO)が7月に突然辞任。後を追うように幹部の流出が続いた。機能を盛り込みすぎて肥大化した主力サービスはユーザーの不評を買い、未上場ながら企業価値が10億ドル(約1040億円)を超えるベンチャーを指す「ユニコーン(一角獣)」の「最初の死亡例」とすら呼ばれた。
 オニール氏がバトンを受け取ったのは、そんなタイミングだった。問題を抱えたベンチャーが外部から「プロの経営者」を招くケースは珍しくない。だが、すべてのベンチャーが「大人の会社」に進化できるわけではない。
 「チームを育て、ユーザーの声に耳を傾け、製品を改善し続ければ、結果は後からついてくる」。オニール氏は製品力を高めてエバーノートに着せられた「汚名」を返上する構えだが、ユニコーンに対する視線は厳しさを増している。再建の行方は予断を許さない。

【シリコンバレー=小川義也】

[日経産業新聞6月22日付]

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