中国の通貨防衛、党大会控え威信を優先 滞留資金は不動産に
【北京=高橋哲史】中国当局が人民元の価値を守ろうと必死なのは、共産党の指導部が大幅に入れ替わる秋の党大会を意識している面がある。国威発揚のためにムリを重ねた結果、国内に滞留した資金が不動産市場に流れ込むといった副作用も起きている。
党大会をへて2期目に入る習近平総書記(国家主席)は、もともと「強い元」を志向してきた。中国が経済規模で米国に肩を並べるような大国になるには、世界で通用する強い通貨が欠...
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