「勝てるかも」「油断禁物」 ラグビーW杯抽選会でファン期待
「戦いやすい相手で、勝てる可能性がある」「油断は禁物」。10日の抽選会で2019年ワールドカップ(W杯)の組み合わせが決まったラグビー日本代表。試合会場がある各地のファンからはアイルランド、スコットランドといった強豪国との対戦に期待の声が上がった。
東京都庁ではパブリックビューイング(PV)が開催され、日本代表のジャージー姿で見守った東京都台東区の会社員、石田拓生さん(43)は「日本は挑戦者の立場。スコットランドには、前回のW杯で負けているのでリベンジしてほしい」。
東京・高田馬場にあるラグビーバー「NO SIDE CLUB」では、店主の竹内方和さん(41)が「過去8回の大会の中でも断トツに良い組み合わせで、全勝も期待できる」と興奮気味に語った。
札幌市の中心部にある地下街。テレビ中継を見守った札幌市北区の会社員、武村昭彦さん(50)は30年来のファンといい、「日本チームを間近で見たい。札幌の冷涼な気候はスコットランドやアイルランドに似ていて、対戦相手に有利になるかもしれない」と想像を膨らませた。
「花園ラグビー場」(大阪府東大阪市)の近くにあり、ラガーマンに親しまれているお好み焼き屋「春美」の奥野春美さん(71)は「どの国の選手もおもてなしします」。息子の和博さん(45)は「A組は強敵ぞろい。できれば日本戦は花園でやってもらい、勝ってくれたらなおうれしい」と期待を口にした。
JR大分駅前では、大勢の市民らが抽選会の様子を映す大型モニターに見入った。高校のラグビー部に所属している梅田健太さん(18)は「日本の試合に自分も出たい」と笑顔で話した。〔共同〕