東燃ゼネ、純利益640億円に上振れ 16年12月期
東燃ゼネラル石油は27日、2016年12月期の連結純利益が640億円になったと発表した。前の期の5100万円から大幅に増え、310億円との従来予想からも上振れした。石油製品の採算が想定より良好だったほか、原油価格の持ち直しに伴い発生した備蓄原油の在庫評価益が寄与した。
売上高は前の期比21%減の2兆890億円だった。期中に製油所の定期修繕を実施。輸出採算の悪化などもあり、石油製品の販売数量が減少した。
一方、国内では採算を示す原油と製品の価格差であるマージンが改善。ドバイ原油の価格は昨年末時点で1バレル50ドル台前半と、収益予想の前提に置いていた45ドルを上回った。円相場も1ドル=110円台半ばと想定の105円より円安方向で着地し、ドル建てで取引される原油の在庫評価益が80億円発生。20億円の損失との予想が一転した。
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