八王子市長、LRT導入を当面見送り 技術上の問題を理由に
東京都八王子市の石森孝志市長は15日の定例会見で、多摩都市モノレールの延伸とは別に導入を検討してきたLRT(次世代型路面電車)について「着工は難しい」と当面見送る意向を明らかにした。ルートの地形上の制約による技術上の問題を理由に挙げた。1月の市長選再選直後に導入構想を打ち出したが、1年足らずで議論が終息する形になった。
石森市長は5月に導入を計画している先行都市の宇都宮市の実態調査に職員を派遣するなど、導入の可能性を探ってきた。だが、市南部の多摩ニュータウンから中心部までの導入ルートに関し「丘を越えなければならず、今の技術では(LRTの)登はんは難しい」と語った。「(LRTは)引き続き検討する」と語ったが、来年度予算案に調査費など関連経費を計上する予定はない。
LRTと同じルートであるモノレールの延伸計画では「(事業主体の)都知事も代わったので、前進することを期待している」と述べた。
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