イチロー引退、大谷「目標にやる」 惜しむ声相次ぐ
【テンピ(米アリゾナ州)=共同】米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手が現役引退を表明したことを受け、日本人大リーガーから21日、惜しむ声が上がった。
エンゼルスの大谷翔平選手は昨季のキャンプでメジャーへの適応に苦しんだ。親子ほど年の離れたイチロー選手に助言を求め「教えていただいてすごく勉強になった」と自信を深めた。投手と打者で対戦機会は訪れなかったが「昔から見てきた選手像を目標にしてやる」と、偉大な背中を追い続ける考えを示した。
カブスのダルビッシュ有投手は初対戦で内角高めの厳しい球を左前へ打ち返された。「打ち取ったと思った。こうやってヒットになっている投手が結構いるんだろうな」と、安打製造機ぶりを振り返る。
ヤンキースの田中将大投手は小学生の頃に地元の兵庫県でプレーを見たという。「一緒のチームでプレーしたり、メジャーの舞台で本気で対戦できたり、今でも思い出に残っている」と話した。
ドジャースの前田健太投手はランドセルにシールを貼っていたという。メジャーで対戦し「長く現役でいてくれたおかげで夢がかなった」としみじみ。ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手は「勇気と希望を与えてくれた方」と、同じオリックス出身の先輩に感謝を述べた。カブスの田沢純一投手は同じユニホームを着たマーリンズ時代を「一緒にいたのは夢のような時間」とした。