阪神・原口、2軍戦に代打出場 大腸がんから実戦復帰
大腸がんから1軍復帰を目指すプロ野球阪神の原口文仁捕手(27)が8日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグの中日戦で実戦復帰を果たした。八回に代打で登場して右飛だった。
大きな声援と拍手を受けて打席に入り、速球を捉えたが、右翼手に好捕された。試合後はファンに向けて「やっぱり野球は楽しいですね。最高です」とマイクを使って気持ちを伝えた。
原口選手は昨年末に受けた人間ドックで大腸がんと判明し、1月24日に公表。順調に回復し、3月7日に手術後初めてチームに合流し、トレーニングに励んできた。「きょうを迎えられてうれしい気持ち、感謝の気持ちでいっぱい」と晴れ晴れとした表情を浮かべ「少しずつ出場機会を増やして、1軍の戦力になれるようやっていきたい」と意気込んだ。
1軍は東京遠征中で、矢野燿大監督は神宮球場で「第一歩を踏み出せたということはめでたいこと。甲子園でフミ(原口)らしい姿を見せてもらえるのをみんな待っている」と期待を寄せた。
原口選手は東京・帝京高から2010年にドラフト6位で入団。勝負強い打撃で昨季は代打で23安打を放ち、桧山進次郎氏の球団シーズン最多記録に並んだ。〔共同〕