大谷称賛、NYの記者も 新人王争ったヤンキースの地元
【ロサンゼルス=共同】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平がア・リーグ新人王に輝いてから一夜明けた13日、受賞を争ったヤンキース勢の地元紙も大谷をたたえた。ニューヨーク・デーリーニューズ紙は名前の翔平をもじり「ショー(の主役)を奪った」との見出しを付けた。
ニューヨーク・ポスト紙で大谷を1位に選んだジョエル・シャーマン記者は投打の「二刀流」での活躍を理由に挙げた上で「ヤンキースファンには深呼吸をして考えてみてと言いたい。どうすれば100年以上も達成されなかったことを上回れるのか」とテレビ出演して語った。
大谷が適応に苦しんだ春先は懐疑的な見解を示し、開幕後の躍進を目の当たりにすると謝罪文を掲載したヤフー・スポーツ(電子版)のジェフ・パッサン記者も1位票を投じた一人だ。ライバル勢との比較を詳細に示した上で「正しい人が勝つ。大谷が新人王であるべき」と締めくくった。
大谷は25人から1位票を集め、4人から2位票を得た。投票した30人で唯一、3位までに入れなかったフロリダ州のレイクランド・リージャー紙でレイズ担当のディック・スキャンロン記者は「故障で3分の1を欠場した」ことに加え、アンドゥハーらの活躍ぶりを高く評価した。「投票が偏っているように見えるのは分かっている」とした上で「大谷を祝福したい。他の新人よりもいいキャリアを送っている」とたたえた。