五輪水球、辰巳で実施へ 国際水連、支障なしの見方
2020年東京五輪の会場計画見直しで、来日中の国際水泳連盟のマルクレスク事務局長が27日、東京辰巳国際水泳場(江東区)を視察し、予定していた仮設施設の代わりに水球会場として同水泳場を使用することに支障はないとの見方を示した。12月上旬の国際水連理事会で正式に承認する。
開催決定前は6500人収容の仮設プールをつくる計画だったが、東京側がコスト削減のため既存施設活用を提案した。大会組織委員会や東京都、日本水泳連盟幹部と会談した同事務局長は「辰巳は素晴らしい会場。客席数も要望に近づけることができる」と語り、約3600の固定席に仮設席を加え、約4900席に増やせる見通しを示した。
競泳などの会場として同水泳場の近隣に新設される「五輪水泳センター」で、水球の決勝や準決勝を実施することも検討する。
また、国際水連は、海や川で10キロを泳ぐ種目で、港区お台場で実施予定のオープンウオータースイミングについても協議。コスト削減の観点からボートなどの会場として東京湾の埋め立て地に新設される「海の森水上競技場」を併用する案を提案した。しかし、同競技場は競技日程に余裕がないため、日本水連幹部は「現実的には難しい」との見方を示した。〔共同〕