ラグビーW杯、チケット販売8割超 開幕まで1カ月熱気高まる
アジア初開催となるラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会は20日で開幕まで1カ月。9月20日から全国12会場で実施される48試合のチケットは、大会全体で販売する180万枚の8割以上を既に売り上げ、熱気の高まりが期待できそうだ。各地では本番を想定した運用のテストも行われ、準備も最終段階に入った。
10日に先着販売が再開されたチケットは、今回25万枚以上が売りに出され、売れ行きは依然好調だ。3月に260億円から30億円上方修正した収入の目標額は軽々とクリア。W杯日本大会組織委員会の関係者によると、26日の理事会でチケット収入を増額させた新たな予算案を諮る見通しとなっている。
7月下旬から行われたパシフィック・ネーションズカップでは、日本代表戦の会場となった岩手・釜石鵜住居復興スタジアムと大阪・花園ラグビー場で運営面のテストを実施した。両会場とも仮設席を完成させ、東日本大震災の被災地、釜石では沿岸部のため懸念されていた輸送でも大きな混乱はなかった。
8強入りを狙う日本代表は19日、北海道網走市で仕上げを図る合宿を本格スタート。日本代表、運営サイドともに残るテストは9月6日の日本―南アフリカ(熊谷)での1試合で、組織委の嶋津昭事務総長は「準備段階は過ぎ、実施段階に移った。南アフリカ戦は本番と同じような態勢で臨みたい」と話した。〔共同〕