宇野「万全の状態で練習を」 世界フィギュアへ意欲
【アナハイム=共同】フィギュアスケートの四大陸選手権男子で初優勝した宇野昌磨(トヨタ自動車)がフリーから一夜明けた10日、米アナハイムで取材に応じ、余韻に浸ることなく「世界選手権(3月20日開幕・さいたま)では少しのミスが大きな結果の違いとして出てくる。万全の状態にして練習を積み重ねたい」と次戦を見据えた。
昨年12月下旬から1カ月余りで3度右足首を捻挫し、調整不足で臨んだこともあり「達成感というものがかなり薄かった」と振り返る。自国開催の大舞台に向け「優勝するためにはジャンプを全部成功させることが条件になってくる」と闘志を燃やした。7位の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)は「今回は集中して演技ができた。世界選手権につなげていきたい」と話した。
エキシビションには宇野や女子で初優勝した16歳の紀平梨花(関大KFSC)、3位の三原舞依(シスメックス)らが出演。紀平は3つのジャンプを全て着氷させるなど優雅に舞い、宇野は両脚を180度開いて上体を反らせて滑る「クリムキンイーグル」で魅了した。