紀平梨花「偉業の実感ない」 フィギュアGP初出場優勝に
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯で日本勢初となるGPシリーズ初出場優勝を果たした女子で16歳の紀平梨花(関大KFSC)が快挙から一夜明けた11日、会場の広島県立総合体育館で取材に応じ「(偉業を)やった実感は全然湧かない。(憧れの)浅田真央さんに近づけるようにさらに上を目指していきたい」と気持ちを新たにした。
フリーでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2度成功させ、ルール改正後の世界2位となる合計224.31点をマークしたが「取りこぼしをなくすと、まだ5点以上出る」と満足する様子はない。シリーズ上位6人によるGPファイナル(12月6~8日・バンクーバー)進出が懸かる第6戦、フランス杯(23、24日・グルノーブル)に向け「チャンスができたので狙っていきたい」と意欲を見せた。
男子でGP2連勝を飾った宇野昌磨(トヨタ自動車)は「悪くはなかったが練習ではもっとできている。期待に見合った演技を目指していきたい」と話し、女子2位で宇野とともに4年連続のファイナル進出を決めた宮原知子(関大)は「(紀平に)負けて悔しい。もっと強くならないといけない」と闘志をのぞかせた。〔共同〕