ドラ1奥川「いよいよだ」 ヤクルト新人選手が入寮
ヤクルトのドラフト1位新人、奥川恭伸投手(石川・星稜高)が5日、埼玉県戸田市の寮に入った。小学校から星稜高までバッテリーを組んだ巨人ドラフト5位の山瀬慎之助捕手と一緒に描かれた似顔絵を持ち込み「いよいよだという楽しみな気持ちと、分からないことがたくさんある気持ちと半々」と初々しい笑顔で語った。
150キロを超える速球と制球力を併せ持ち、昨夏の甲子園大会では石川県勢最高に並ぶ準優勝に貢献。ドラフト会議では3球団が競合した。「石川を出てくる時は、これまで何げなく見ていた景色が違って見えてさみしかった。でも早く新生活に慣れて野球に打ち込みたい」と目を輝かせた。
出発前、星稜高の山下智茂名誉監督から、南海(現ソフトバンク)、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務めた野村克也氏の著書や母校が和歌山・箕島高と延長十八回を戦った試合の本などを受け取ったという。「山下さんには『プロは厳しい世界だが耐えて頑張れ』と言葉を頂いた」と話した。
新人全6選手が入寮した。新人合同練習は7日から埼玉県戸田市の2軍施設で行われる。〔共同〕