新興株27日 ジャスダックとマザーズ反発 感染拡大懸念で上値限定的
27日の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は反発した。終値は前日比39円63銭(1.33%)高い3016円12銭だった。個別の好材料に反応した個人投資家の買いが相場を支えた。新型コロナウイルスの感染拡大による業績低迷の懸念は根強く、上値は限られた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で343億円、売買高は7642万株だった。東京都の1日当たりの新型コロナ感染者数が26日まで4日連続で過去最多になるなど感染拡大への警戒が続くなか、興研には関連銘柄として値上がりを見込む買いが入った。このほかワークマンやハーモニックが上昇した。半面、マクドナルドやリプロセル、ホロンは下落した。
市場では「3月期末配当の権利付き最終売買日でありながら、企業業績の下振れや株価下落への警戒から個人投資家の買い意欲は限定的」(東洋証券の大塚竜太ストラテジスト)との声が聞かれた。
東証マザーズ指数は反発した。終値は前日比9.04ポイント(1.47%)高い623.02だった。JMDCやオイシックス、マネフォが上昇した。一方、Sansanや弁護士COMが売られた。新型コロナワクチンを共同開発するアンジェスは非臨床試験を開始すると26日発表し同日まで4日続伸していたが、短期的な過熱感もあり下落して終えた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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