新興株26日 ジャスダックとマザーズ反落 IPO2銘柄が初値
26日の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比38円66銭(1.28%)安い2976円49銭となった。東京都が週末の外出自粛を要請したことなどを受け、投資家の間で新型コロナウイルスの感染拡大が国内経済に与える影響が改めて懸念された。前日までに戻りが顕著だった銘柄を中心に新興市場でも幅広く売りが出た。
ジャスダック市場の売買代金は概算で373億円、売買高は8850万株。ワークマンやマクドナルド、ハーモニックなどが下落した。半面、リプロセルや医学生物などは上昇した。主力株を手掛けづらい環境の中、新型コロナウイルス関連と位置付けられている一部の銘柄に短期資金が集中し、興研や中京医薬は制限値幅の上限(ストップ高水準)まで上昇して取引を終えた。
東証マザーズ指数も4営業日ぶりに反落した。終値は前日比27.12ポイント(4.23%)安い613.98だった。そーせいやフリー、ラクスが下げた。一方で、メルカリやメドレーは上げた。「巣ごもり消費」が増えるとの思惑から、生鮮食品宅配のオイシックスは大幅上昇した。
26日に東証マザーズ市場に新規上場したアディッシュは午前に公募・売り出し価格(公開価格、1230円)を70.8%上回る2101円で初値を付けた。その後は利益確定売りに押され、終値は1780円と初値を15.3%下回った。
同じく26日にマザーズ市場に上場したサイバーセキは午後に公募価格(公開価格、4500円)の2.0倍となる9210円で初値を付けた。その後も買いが続き、制限値幅の上限(ストップ高水準)となる初値比16.3%高の1万710円で初日を終えた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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