新興株前引け ジャスダック続伸、マザーズ下落 アクリートは取引不成立
26日午前の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。前引けは前日比5円16銭(0.13%)高い3852円46銭だった。25日の米株高が好感されたが、翌週に日銀の金融政策決定会合を控えて内容を見極めたいとのムードが強く、積極的な買いは限られた。個別材料が出た銘柄に対する物色が中心となり、指数の上昇率は限られた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で225億円、売買高は4294万株。麦茶製造販売の石垣食や検査試薬大手のカイノス、NF回路が上昇した。半面、ハーモニックやラクオリア、情報システム・ソフト開発のサムライJPは下落した。
東証マザーズ指数は3営業日ぶりに下落した。前引けは前日比4.64ポイント(0.44%)安の1059.09だった。メルカリやバンクオブイ、ALBERTが下げた。一方、JMCやMTG、アイピーエスは上げた。直近に新規株式公開(IPO)した銘柄への売買が目立ち、既上場銘柄への資金流入が細ったことが指数の重荷となった。
26日に東証マザーズ市場に上場したエクスMは、公募・売り出し価格(公開価格)を49.7%上回る5000円で初値を付けた。同日上場したアクリートは買い注文が集まり、午前は取引が成立しなかった。午前の取引終了時点での気配値は1316円で、公開価格(770円)と比べ7割高い水準だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕