東証大引け 5日続伸 中国統計で景気敏感株に買い、午後は膠着感
17日の東京株式市場で日経平均株価は5日続伸し、前日比56円31銭(0.25%)高の2万2277円97銭で終えた。5日続伸は2018年11月22日~12月3日(7営業日)以来、およそ4カ月半ぶりの長さ。朝方は個人投資家の売りが優勢で下げに転じる場面もあった。11時ごろ発表された中国の経済統計が回復の兆しを見せ、景気敏感株を中心に海外投資家などの買いが入り、上げ幅は一時100円を超えた。午後は投資家の様子見姿勢が強く、膠着感が目立った。
中国の景況感の改善基調が相場を押し上げた。中国国家統計局が17日発表した3月の工業生産高は前年同月と比べて8.5%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(6.0%増)を大幅に上回った。コマツや日立建機などの建機株のほか、安川電やオークマなど機械株が上げた。
前日の米半導体株高や外国為替市場で円相場が一時、1ドル=112円台前半の円安・ドル高に進んだことも日本株の支えとなった。自動車や電気機器など主力の輸出関連株が軒並み上昇した。
一方、個人投資家の戻り売りが上値を抑えた。日経平均は前日までの4日で500円を超える上昇となり、短期的な過熱感を警戒した売りが出やすかった。
JPX日経インデックス400は小幅に反発した。終値は前日比26.91ポイント(0.19%)高の1万4475.07だった。東証株価指数(TOPIX)も小幅に反発し、4.22ポイント(0.26%)高の1630.68で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3628億円。売買高は12億7095万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1220、値下がりは803、変わらずは118だった。
東エレクとアドテストが上昇した。TDKと太陽誘電が上げた。トヨタとホンダが堅調に推移した。一方、テルモとオリンパスの下げが目立った。キリンHDとニチレイが下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕