東証大引け 反発、米株高と円高一服で 商いは低調
7日の東京株式市場で日経平均株価は反発した。前日比110円67銭(0.53%)高の2万0884円71銭で終えた。前日の米ダウ工業株30種平均が4日続伸するなど米株高が続いているのを受け、投資家心理が改善した。外国為替市場で円高・ドル安進行が一服し、機械株などの輸出関連銘柄を売っていた投資家が買い戻しを進めたのも相場を支えた。
米国がメキシコからの輸入品に対する追加関税の発動を遅らせることを検討しているとの報道で6日の米株式相場が上昇。米株高を好感する買いが先行した。もっとも米国とメキシコの不法移民問題を巡る協議が合意に至らない可能性もあるとして、買いを見送る投資家も多かった。
前日の海外市場で原油先物相場が上げたのを手掛かりに、石油・石炭製品や非鉄金属などの資源関連株の上昇も目立った。午後に入ると、日本時間7日夜に発表される5月の米雇用統計の内容を見極めたいとして、膠着感が強まった。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比61.11ポイント(0.45%)高の1万3627.38だった。東証株価指数(TOPIX)は反発し、7.48ポイント(0.49%)高の1532.39で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆6359億円。売買高は10億595万株だった。中国などアジアの一部の市場が休みで、商いは低調だった。東証1部の値上がり銘柄数は1499、値下がりは560、変わらずは82銘柄だった。
日立が完全子会社化する方向で検討に入ったと伝わった日立ハイテクが大幅高。前日の米半導体株高を手掛かりに、アドテストやスクリン、東エレクの上昇も目立った。千代建や自社株買いを発表したクレセゾンも大幅に上げた。一方、ガンホーが大幅に下落。コンコルディや中部電、王子HDが下げた。マルハニチロや大日本住友も売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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