東証大引け 3日続伸、持ち高調整で内需株に買い 様子見気分も強く
23日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日続伸し、前日比41円84銭(0.19%)高の2万2259円74銭で終えた。前日の米主要株価指数が高安まちまちとなるなど売買材料に乏しいなか、大型連休を控えた持ち高整理の動きが続いた。足元で軟調だった内需関連株などへの買いが相場の支えとなった。日米主要企業の決算発表の本格化を控えて売買を手控える雰囲気も強く、日中の相場は薄商いの中で方向感を欠いた展開となった。
同日は受け渡し日ベースで10連休前の実質的な最終売買日にあたり、持ち高整理の動きが出やすかった。足元で株価が振るわなかった医薬品など内需・ディフェンシブ株が上昇して相場の下支え要因となった。米国株が高値圏で推移していることなどから、日本株に対しても「持たざるリスク」を意識した海外投資家が買いを入れているとの声も聞かれた。
半面、4月に入って騰勢を強めていたファストリが売られ、日経平均を1銘柄で約40円強押し下げた。世界景気の減速懸念の後退を背景に、株価の戻り基調が続いていた安川電や半導体関連株など一部の景気敏感株も軟調に推移。日経平均は午前に100円近く下落する場面もあった。
JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前日比38.27ポイント(0.27%)高の1万4424.71だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、4.35ポイント(0.27%)高の1622.97で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9461億円。イースター(復活祭)休暇明け直後とあって海外の市場参加者が少なかったとみられ、節目の2兆円を連日で下回った。売買高は9億9523万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1234、値下がりは779、変わらずは127銘柄だった。
テルモやダイキン、ユニファミマが高い。リクルートや大和ハウスも上昇した。原油高を背景に国際石開帝石など石油関連株への買いも目立った。半面、ファナックや東海カ、東エレクが安い。花王や楽天、デンソーも下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕