東証14時 下値模索、一時700円安 個人の追い証売りも
20日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は下値模索の展開だ。前日比の下げ幅は一時700円を超え、2万0200円台後半を付けた。3月に付けた終値ベースの年初来安値(2万0617円)に続いて取引時間中の今年の安値だった2万0347円も下回った。節目を次々に割り込んだことで、海外投資家などが株価指数先物に損失覚悟の売りを出した。市場では「売りが売りを呼ぶ展開」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれる。
東証1部で年初来安値を更新した銘柄は1000を超えた。新興株市場では東証マザーズ指数の下落率が5%を超えている。信用取引での追加証拠金(追い証)の発生に絡む個人投資家の売りがまとまった規模で出ているもよう。相場の流れに逆らった「逆張り」の買いを入れる個人も売り手に回っており、相場全体の下げを加速させているとの見方があった。
14時現在の東証1部の売買代金は概算で2兆391億円、売買高は12億8603万株だった。
ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、ユニファミマなど値がさ株が軒並み下げ幅を広げている。TDKと東エレクも安い。一方、武田や東ガス、中部電などは引き続き上昇している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕