東証後場寄り 下げに転じる、円安一服で アップル関連の売り続く
9日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は下げに転じた。前日比20円程度安い2万1510円近辺で推移している。前日の米株式市場でスマートフォンの販売低迷が懸念されアップル株が下落したのを受け、電子部品株や半導体関連株に売りが続いている。外国為替市場で円相場が一時、約1カ月半ぶりの円安水準を付けたが、足元では円安進行が一服したことも株価指数先物の持ち高調整売りを促している。
市場では「上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う売りが投資信託経由で出るとの警戒感があり、戻り売りが出やすい」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジスト)との声があった。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約420億円成立した。12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で9096億円、売買高は5億6215万株だった。
日東電や村田製、東エレクが下落。JFEや東レ、三菱ケミHDも売られている。一方、ファストリやディーエヌエ、ヤフーが上昇している。ネクソンやLIXILグ、オリンパスも買われている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕