東証後場寄り 安値圏で一進一退、アジア株全面安で心理悪化
10日後場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は安値圏で一進一退となっている。前週末比480円程度安い2万1200円近辺で推移している。中国・上海や香港などアジア各国・地域の株価指数が全面安となっており、投資家心理が悪化。中国関連株を中心に売りが続くなか、押し目買いの勢いは鈍い。
もっとも、日銀が上場投資信託(ETF)買い入れに動くとの観測が相場を下支えしている。東証株価指数(TOPIX)の午前の騰落率は2%安と大きく下落したため。日銀は7日、TOPIXの午前の下落率が0.03%でもETF購入に動いていた。
前引け後の東証の立会外で、国内外の大口投資家が複数の銘柄をまとめて売買する「バスケット取引」は約878億円成立した。12時45分現在の東証1部の売買代金は概算で1兆2327億円、売買高は8億2441万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1926。値上がりは153、変わらずは42だった。
花王やキーエンス、ソフトバンクが下げ幅を拡大。中国関連株のコマツ、ファナックなども安い。一方、日立は上昇に転じた。昭和シェルや日揮が高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕