東証前引け 続伸、業績底入れ期待で 景気敏感株に買い
24日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比144円20銭(0.64%)高の2万2769円58銭で終えた。23日に付けた年初来高値(2万2625円)を上回った。米企業業績の底入れ期待から米株式相場が上昇した。投資家心理が改善し、株価指数先物の買いが優勢になった。外国為替市場での円安・ドル高を背景に輸出関連株や景気敏感株が買われた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ上昇した。前日の米株式市場では米建機大手のキャタピラーが低調な決算だったにもかかわらず、中国販売の底入れ見通しを示したことで同社株が上昇した。「景気敏感株の代表格であるキャタピラー株の値動きを受け、日本企業の決算発表でも先々の業績回復を見通せるとの思惑で中国関連株に買いが入った」(国内証券のストラテジスト)との見方が出ていた。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8838億円、売買高は6億1121万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1156、値下がりは864、変わらずは133だった。
米国でアルツハイマー型認知症治療薬の承認申請する方針を示したエーザイに連日で買いが集まり、1銘柄で日経平均を36円押し上げた。東エレクやファナック、アステラスが上昇。SUMCOやヤマトHD、DMG森精機が買われた。一方、東レやソフトバンクG、エムスリーが下落。高島屋や積ハウス、サイバーも売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕