東証前引け 続落、一時200円超安 新型肺炎懸念で売り
14日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落した。前日比123円14銭(0.52%)安の2万3704円59銭で前場を終えた。中国で新型肺炎の感染者が急増し問題の収束に時間がかかるとの見方から、前日の米株式相場が下落。日本国内でも新型肺炎による死者が初めて確認され、売りが先行した。日経平均は一時200円超安まで下落した。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
日本国内で新型肺炎の感染が水面下で広がっているとの懸念が広がり、国内経済や企業業績への悪影響を警戒する投資家が増えている。朝方から海外ヘッジファンドといった短期筋の売りが先物に一時膨らみ、日経平均は前日比224円安の2万3603円まで下落する場面があった。売り一巡後は個人投資家などの国内勢から押し目買いが入ったとみられ、下げ幅を縮小した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1714億円、売買高は6億8820万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1623と、全体の75.4%を占めた。値上がりは434、変わらずは95銘柄だった。
2019年10~12月期に11年ぶりの最終赤字に転落した日産自が急落した。JFEやダイキン、ファナック、クボタの下げが目立った。アサヒやOLCが売られ、マツダや東レが下落した。半面、ユニチャームが昨年来高値を更新した。ソフトバンクGや楽天の上げが目立った。関西電や大ガス、花王も高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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