東証前引け 小幅続伸 米ダウ最高値が支え 安川電は大幅安
12日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸した。前日比9円60銭(0.04%)高の2万1653円13銭で前場を終えた。前日の米ダウ工業株30種平均の最高値更新を好感した買いが先行したが、上値には戻り待ちの売りが出た。3連休前に加え、前日発表の安川電の四半期決算が振るわず、売買を見送る投資家が多い。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はわずかながら下落した。
2019年4~6月期の決算発表を控え、ファナックなどの電気機器やSMCといった機械に業績の下振れを警戒する売りが出た。
12日は株価指数オプションとミニ日経平均先物7月物の特別清算指数(SQ)算出日。「SQ算出に絡む取引は約1000億円と低調だったもよう」(東海東京証券)。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9457億円、売買高は5億2705万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は868、値下がりは1178、変わらずは96銘柄だった。
前日に18年9月~19年5月期が増益だったと発表したファストリが高い。HOYAや旭化成の上げも目立った。セブン&アイやアサヒが上昇した。一方、安川電が大幅安。村田製や日東電、信越化も売られた。かんぽ生命は時価総額が一時1兆円を割り込んだ。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕