東証前引け 続伸、ファストリが押し上げる
12日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸した。前日比130円52銭(0.60%)高の2万1841円90銭で前場を終えた。外国為替市場で円安・ドル高が進行し、投資家心理の支えになった。ファストリに買いが集まり日経平均を押し上げた。
前場中ごろから上げ幅を広げた。2018年9月~19年2月期の連結純利益が過去最高となったファストリは大幅高となり、同銘柄だけで日経平均を約160円押し上げる効果があった。
日経平均は朝方、下げに転じる場面もあった。安川電が2020年2月期に減益になる見通しを発表し、他の設備投資関連株も慎重な業績予想を出すとの警戒感から売りが広がった。ただ「安川電が中国景気の鈍化で減益見通しを示すのは織り込み済み」(国内証券トレーダー)との見方もあり、押し目買いが入った。機械株などに買いが入ると、全体相場の安心感につながった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1406億円、売買高は5億6735万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は917、値下がりは1087、変わらずは133銘柄だった。
ソフトバンクグループは投資先の米ライドシェア最大手のウーバーテクノロジーズが新規上場を申請し大幅高。パナソニックやT&D、ユニファミマも上昇している。今期の年間配当が減配になるのが嫌気されたローソンが安い。大日本住友やイオン、オリンパスも下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕