東証前引け 反発 米株高を好感 かんぽ生命は上場来安値
11日午前の日経平均株価は反発し、前日比75円60銭(0.35%)高の2万1609円08銭で前場を終えた。早期の米利下げ観測の強まりを背景に、前日の米株式市場で主要3指数はそろって上昇。東京株式市場でも買いが先行した。中国・上海総合指数などアジア株が総じて堅調だったことも投資家心理を支えた。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が10日の議会証言で早期の利下げを示唆した。外国為替市場では日米金利差の縮小で円高・ドル安が進み、輸出関連株を中心に相場の重荷となった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上昇した。
商いは低調だった。東証1部の売買代金は概算で8308億円と前日の同時点(8320億円)とほぼ同水準だった。売買高は5億6294万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1599、値下がりは462、変わらずは81だった。
ソフトバンクグループ(SBG)やユニファミマが高い。京セラや東エレクも堅調。主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の小型版の発売を発表した任天堂が年初来高値を更新した。日経平均銘柄に新たに採用されると発表されたバンナムHDには買いが殺到した。半面、ホンダやスズキは売られた。ファストリやファナックも安い。かんぽ生命は連日で上場来安値を更新した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕