東証10時 一段高、上げ幅290円超 海外ヘッジファンドが買い
19日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は一段高となっている。前日比290円超高い2万1300円台半ばまで上昇する場面があった。前日に日経平均は400円超下落したものの、米株式市場で主要3指数がそろって上昇し、過度な悲観論が後退。海外ヘッジファンドなどの短期筋が株価指数先物に買いを入れ、現物株相場を押し上げている。
東エレクやアドテスト、太陽誘電など半導体関連株が上げ幅を広げ、相場全体をけん引した。半導体受託生産の世界最大手、TSMC(台湾積体電路製造)が前日に業績の先行きに前向きな見方を示した。事業環境は想定ほど悪くないとして、主な半導体関連銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が前日に上昇するなど、世界で半導体関連株が買われた流れを引き継いでいる。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5563億円、売買高は3億4524万株だった。
ファナックやSMC、パナソニックが一段高。住友鉱や関西電、野村も上げ幅を広げた。一方、ファストリが一段安。東宝や松竹、ディーエヌエが下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕