東証10時 上値重い、金融株に売り 任天堂上昇で心理は改善
19日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は上値が重い。前日比115円ほど高い2万2200円近辺で推移している。週末とあって積極的に買いに動く機関投資家が少なくなっている。米国で長期金利が低下し、保険や銀行など時価総額が大きい金融株に運用環境の悪化を懸念した売りが出て全体相場の重荷になった面もある。
中国で家庭用ゲーム機の販売を認可されたと伝わった任天堂が大幅高となっている。市場では「信用取引で任天堂株を買い持ちにしている個人の投資意欲が高まり、他の銘柄にも買いが波及している」(国内証券の営業担当者)との声が出ている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6517億円、売買高は3億803万株だった。
コナミHDや出光興産が上昇している。カプコンやファンケルも高い。一方、大和ハウスや塩野義、第一生命HDが安い。スズキや大塚HDも下落している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕