東証10時 軟調、米株先物の下落で 米中貿易交渉を警戒
7日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は軟調に推移している。前週末比60円程度安い2万1300円台半ばでの値動きとなっている。週内に米中の閣僚級貿易協議の開催を控えるなか、米ブルームバーグ通信が中国当局者に関し「トランプ米大統領が求める幅広い通商協定に合意することに一段と消極的な姿勢を示している」と報じたことが引き続き嫌気されている。シカゴ市場での米株価指数先物の下落を受け、今晩の米株式相場の下げを警戒した売りが出ている。
市場では、チャート上の25日移動平均(4日時点で2万1508円)が目先の上値メドとして意識されているとの見方もあった。米中対立への懸念が高まった5月と8月以降、日経平均はしばらく同移動平均を下回って低迷したため、「米中交渉の停滞によって再び同様の状況となることが懸念されている」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の三浦誠一投資ストラテジスト)という。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4465億円、売買高は2億9238万株。
ホンダや東エレク、三菱UFJが軟調に推移している。デンソーや大塚HDも安い。半面、ダイキンやヤマトHD、NTTが堅調。ユニチャームやキリンHDも上昇している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕