東証10時 高値圏で推移 上げ幅800円前後、売り方の買い戻し継続
24日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価はきょうの高値圏での推移。上げ幅は前日比800円前後、1万7700円程度の水準を維持している。日本株を売り持ちにしていた海外ヘッジファンドなどによるショートカバー(買い戻し)が引き続き相場を押し上げている。積み上がっていた現物株の裁定売り残を解消する動きも出ているようだ。ソフトバンクグループ(SBG)やファストリ、東エレクなど指数への影響度が大きい銘柄の上昇が目立つ。
新型コロナウイルスの感染拡大で欧米投資家が資産の現金化を急ぐなか、「米国株買い・日本株売り」のポジションを取っていたファンド勢の反対売買が、足元の米国株安と日本株高につながっているという。ただ、市場では「あくまで買い戻しが中心で、新規のマネーが入っている印象は乏しい」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)との指摘も聞かれる。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で9830億円、売買高は6億1388万株だった。
信越化、ファミマ、ダイキン、バンナムHDが高い。一方、小田急、京王、東武など電鉄株の下落が目立つ。NTT、キリンHD、東京海上が安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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