東証10時 軟調、安川電など電機株への売りが重荷
12日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は軟調。前日比40円ほど安い2万1600円近辺で推移している。前日に安川電が2019年3~5月期が大幅減益だったと発表したことを受け、ファナックをはじめとする電気機器株やSMCなどの機械株に業績下振れを警戒する売りが出て相場全体を押し下げている。
市場では「米国株をはじめとする足元の株高は米利下げなど金融緩和策への期待で支えられているが、安川電の決算を受けて7月下旬に本格化する19年4~6月期決算発表への警戒感が強まった」(岡三証券の小川佳紀日本株式戦略グループ長)との声が聞かれた。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6219億円、売買高は3億5267万株だった。
村田製や武田、塩野義が下げ幅を広げた。三井不や住友不、味の素も一段安。楽天や国際石開帝石が下落した。一方、HOYAやファストリが上げ幅を広げた。旭化成やソニーも一段高となっている。NTTドコモやソフトバンクGも買われた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕