東証10時 上げ幅拡大、金融株高で 安川電に押し目買い
12日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は上げ幅を拡大している。前日比100円ほど高い2万1810円近辺で推移している。米長期金利の上昇を受け、保険株や銀行株が上昇し相場全体を支えている。円相場が1ドル=111円台後半と引き続き円安水準で推移しているのも、投資家心理の改善につながっている。
安川電など設備投資関連が下げ渋っている。市場では「安川電は2020年2月期に減益となる見通しを示したが、減益となるのは織り込み済みとみた投資家が、朝方に売られた設備投資関連株に押し目買いを入れている」(国内証券の株式トレーダー)との声があった。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7288億円、売買高は3億7349万株だった。
米電気自動車(EV)メーカーのテスラと共同運営する車載用電池工場の投資を凍結すると伝わったパナソニックが高い。ソフトバンクグループや住友鉱、野村も上昇している。半面、サイバーや出光興産、オリンパスが下落している。イオンやリコーも安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕