東証10時 一進一退 先物の小口売買が主導、商いも低調
21日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は前日終値(2万3479円)を挟んでの一進一退となっている。外国為替市場での急速な円安・ドル高進行を手掛かりとした株価指数先物への買い戻しで上げ幅を100円あまりに広げる場面もあったが、その後は新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大などを背景とした、国内景気や企業業績の先行き不透明感を映した売りが上値を抑えている。中長期の資金は入りづらい相場環境にあり、先物の小口売買が主導するやや不安定な展開となっている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6130億円、売買高は3億5273万株と低調。「国内勢は決算期末を控えて動ける状況にはない」(岡三証券の小川佳紀日本株式戦略グループ長)ことも、薄商いに拍車をかけている。
セブン&アイやイオンが安い。住友不や花王も軟調だ。富士通は下げに転じている。半面、楽天やNTTがしっかり。第一生命HDやりそなHDも高い。信越化も上昇している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕