東証10時 小高い、円安進行で短期筋が買い戻し
11日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は小幅高となり、前日比30円程度高い2万1100円台半ばで推移している。寄り付き直後は利益確定売りに押されたが、その後は外国為替市場で円の対ドル相場が円安方向に振れたことで短期筋が株価指数先物に買い戻しを入れ、上昇に転じた。
市場では「米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測が下値を支えているが、米中貿易摩擦による世界景気の先行きは依然不透明で上値は追いにくい」(東洋証券の檜和田浩昭投資調査部長)との声があった。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4602億円、売買高は2億8905万株だった。
個別では東エレクやダイキン、京セラが買われている。安川電やオムロンも堅調。半面、アステラスや中外薬などの医薬品株、ファストリが売られている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕