東証寄り付き 朝高後に下落、利益確定売り優勢
18日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は朝高後に下落し、前週末に比べ30円ほど安い2万3200円台後半で推移している。米中貿易協議の進展期待から前週末の米株式市場でダウ工業株30種平均をはじめ主要3指数がそろって過去最高値を更新し、東京市場でも朝方は買い先行で始まった。ただ、日経平均が年初来高値圏で推移するなか、利益確定売りも出てほどなく下げに転じた。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に反落して始まった。
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が米中貿易協議について「合意に近づいている」と述べたのに続いて、ロス米商務長官も15日、「両国は詳細を詰めている」と発言したと伝わった。米中協議が早期に合意するとの期待から、ダウ工業株30種平均は節目の2万8000ドルを初めて上回り、東京市場でも朝方は好感する買いが入った。
セブン&アイや東芝が安い。第一生命HDやT&Dなど保険株の下げも目立つ。東レや花王が売られた。一方、経営統合で基本合意書を締結したと発表したZHDとLINEが高い。第一三共や小野薬など医薬の上げも目立った。任天堂や日電産が上昇し、ユニチャームやHOYAが買われた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕