東証寄り付き 続伸、米ダウ最高値を好感 半導体に買い
17日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日に比べ130円ほど高い2万4060円近辺で推移している。取引時間中に2万4000円台の大台を回復するのは3日ぶり。前日の米株式市場でダウ工業株30種平均が史上最高値を更新したことを手がかりに、買いが先行した。東京外国為替市場で円相場が1ドル=110円台前半と、約8カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けたことも投資家心理の改善につながった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上昇して始まった。
16日の米株式市場でダウ工業株30種平均をはじめ主要3指数がそろって過去最高値を更新した。米国の個人消費の堅調さが確認されたほか、米上院が同日に北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」を賛成多数で承認。米景気の不透明感が晴れたとの見方が広がり、東京市場でも運用リスクをとる動きが優勢になっている。
東エレクや信越化など半導体関連株の上げが目立った。円安進行を背景にマツダやスズキなど自動車関連の一角が高い。ヤマトHDや三菱電が上昇し、菱地所や日本製鉄も買われた。一方、関西電や大塚HDが安い。ユニチャームや花王も売られた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕