東証寄り付き 続落 一時100円超安、景気懸念が重荷
16日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落して始まった。一時2万0300円近辺と前日からの下げ幅は100円を超えた。世界的な景気減速懸念が根強いなか、前の日に急落した米ダウ工業株30種平均は15日に反発したものの戻りが鈍かったうえ、外国為替市場で円相場がやや円高・ドル安方向に振れており、売りが先行した。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落して始まった。
15日の米債券市場では10年債の利回りが2年債を下回る「逆イールド」が前日に続いて発生するなど世界景気の減速懸念が強まっている。韓国軍合同参謀本部が16日、北朝鮮が同日朝に南東部の江原道から日本海に向けて飛翔体を2回発射したと明らかにし、地政学リスクが意識されたことも相場の重荷となった。
住友鉱やキーエンス、スズキが安い。三井住友FGなど銀行株の下げも目立つ。一方、東エレクが高い。大和ハウスやOLCのほか、アステラスや塩野義が上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕