東証寄り付き 小反発、米株高値圏を好感 円高重荷で一時下げ
15日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は小反発し、前日に比べ10円ほど高い2万3100円台半ばで推移している。14日の米株式市場ではS&P500種株価指数が小幅ながら上昇し過去最高値を更新。ダウ工業株30種平均も最高値圏にあり、好感した買いが先行した。ただ円相場は1ドル=108円台半ばと円高・ドル安に振れており、輸出関連株への重荷となって日経平均は下げに転じる場面もある。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小反発で始まった。業種別日経平均では水産や医薬品が上昇。鉱業や銀行が下落している。
米中貿易協議を巡り、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版が、両国による「第1段階」の合意の取りまとめが難航していると報じた。その後、米メディアが日本時間15日朝、米中協議での合意について「近づいている」などとするクドロー米国家経済会議(NEC)委員長の発言を伝えた。強弱相半ばする材料が出ていることで、いずれか一方にポジションを傾ける動きは鈍い。
電通や日本郵政、武田が上昇。三井化学や住友化が高い。一方、ZHDは反落。LINEも横ばいで始まった後、売りがかさんでいる。アドテストや東海カが安く、出光興産が下落している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕