東証寄り付き 続伸 上げ幅一時100円超、景気敏感株に買い
5日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続伸して始まった。一時2万1800円台に乗せ、前日からの上げ幅は100円を超えた。貿易問題を巡る米中協議が合意に近づいているとの期待から投資家心理が改善し、景気敏感株を中心に買いが入った。日経平均が約1カ月ぶりの高値圏とあって海外投資家などから利益確定を目的とした売りも出て、上値は限られている。
トランプ米大統領は4日、貿易協議のために訪米した中国の劉鶴副首相と会談。中国と合意できた場合は首脳会談を開くと改めて表明したうえで「(その可能性は)今後4週間以内に分かるだろう」との認識を示した。日本時間5日朝には海外メディアが中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席も早期の交渉妥結を求めていると報じたことも米中合意への期待を高め、海運や機械、電気機器などへの買いにつながった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇している。
東エレクや日立建機、川崎汽が高い。ファストリやテルモも上昇している。一方、4日に2020年2月期の連結業績見通しを公表したセブン&アイが下落。中外薬やリクルートも安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕