東証寄り付き 小幅続伸、海外勢が先高観意識 決算見極めで上値は重く
23日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸し、前日に比べ30円程度高い2万2200円台半ばで推移している。世界景気の減速懸念の後退を背景に日本株にも先高観が意識され、「中長期志向の投資家も含め『持たざるリスク』を意識した海外勢の機械的な買いが入っている」(大和証券の石黒英之シニアストラテジスト)ことが相場を支えている。もっとも、日米主要企業の決算発表を控えて様子見気分も強く、上値追いの勢いは限定的だ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸している。
業種別では、国際石開帝石などの鉱業株やJXTGといった石油元売り株が堅調に推移している。ポンペオ米国務長官が22日、イラン産原油の輸入を日本を含む8カ国・地域に認める特例措置を打ち切ると発表。需給が引き締まるとの見方から同日の米原油先物相場が上昇し、石油関連株には在庫評価益の拡大などを期待した買いが入った。
ユニファミマやソフトバンクグループ(SBG)、テルモが高い。京セラや第一三共、アステラスも堅調だ。半面、ファストリが安い。安川電や東海カ、ファナックも軟調だ。アドテストや楽天も下落している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕