東証寄り付き 続落 下げ幅100円超、半導体関連が下押し
13日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落して始まった。一時2万1020円程度と、前日からの下げ幅は100円を超えた。半導体メモリー需要の回復の遅れが意識され、12日の米株式市場では半導体株が下落。東エレクやアドテストといった半導体関連株に売りが出て相場を下押ししている。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落して始まった。
米司法省がグーグルなど「GAFA」と呼ばれるIT(情報技術)大手を想定した新たな反トラスト法(独禁法)の運用方針を発表したことを受けて前日は主力の米ハイテク株が下げたことも投資家心理を弱気に傾けた。東京市場でも電子部品などハイテク関連を中心に幅広い銘柄に売りが出ている。
香港では拘束した容疑者を中国本土に引き渡せるようにする「逃亡犯条例」改正案に反対するデモ隊と警察が衝突するなど、混乱が広がっている。きょうの香港株式相場の動向を見極めたいとの見方も投資家心理の冷え込みにつながっている。
原油安を受け、JXTGや国際石開帝石が安い。任天堂や三菱UFJのほか、イオンやアステラスも下落している。一方、KDDIやソニーが高い。ファストリのほか、資生堂や花王も上昇している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕