外為12時 円、反発し105円台後半 NZ中銀の大幅利下げ受け
7日午前の東京外国為替市場で円相場は反発した。12時時点は1ドル=106円10~11銭と前日17時時点に比べ27銭の円高・ドル安で推移している。正午すぎに105円94銭近辺まで上げ幅を広げた。日経平均株価の下落や時間外の米国債利回り低下に歩調をあわせた円買いが入ったほか、ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)による0.50%の大幅な利下げを受けた円買い・NZドル売りが円買い・米ドル売りに波及した。
NZ準備銀は政策金利を0.50%引き下げ、年1.00%にすると発表。利下げ幅は市場予想(0.25%)を上回り、「世界的な金利引き下げ競争の加速が意識され、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)が軒並み円高に振れた」(大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジスト)という。
NZ中銀のオア総裁は正午ごろに始まった定例の記者会見で追加利下げの可能性を示唆。NZドルはさらに売られている。
中国人民銀行(中央銀行)が人民元の売買の基準値を対米ドルで前日よりも元安水準に設定。当初の反応は限られたが、「中国当局は長期的に元安を容認する姿勢」との受け止めから、米中摩擦の長期化懸念とリスク回避の円買いが改めて広がった。
9~12時の円の安値は1ドル=106円37銭近辺だった。
円は対ユーロで反発した。12時時点は1ユーロ=118円93~95銭と同36銭の円高・ユーロ安で推移している。対ドルでの円買いが対ユーロに波及した。
ユーロは対ドルで小幅に反落した。12時時点は1ユーロ=1.1209~10ドルと同0.0005ドルのユーロ安・ドル高だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕