外為12時 円、続伸し112円台前半 対ユーロは続落
10日午前の東京外国為替市場で円相場は続伸した。12時時点では1ドル=112円32銭前後と前週末17時時点に比べ45銭の円高・ドル安水準で推移している。前週末の11月の米雇用統計で平均時給の伸び率が市場予想を下回り、米雇用回復ペースの鈍化を意識した円買い・ドル売りが優勢だった。日経平均株価の下落と歩調を合わせた円買いが進み、11時過ぎには112円25銭まで強含む場面があった。
円は伸び悩む場面が目立った。円の高値では、国内輸入企業の円売りに加え、相場の流れに逆らう「逆張り」傾向が強い個人投資家の売りが出た。9~12時の円の安値は112円60銭近辺で、値幅は35銭程度だった。
円は対ユーロで続落した。12時時点では1ユーロ=128円43~44銭と同19銭の円安・ユーロ高水準で推移している。対ドルでのユーロ買いが対円に波及した。
ユーロは対ドルで続伸した。12時時点では1ユーロ=1.1434~35ドルと同0.0062ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。時間外での米長期金利の低下を材料にユーロ買い・ドル売りが入った。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕